- ネッコチップ工法で使用する表土とは?
- ネッコチップ工法では、植物の根茎など有機物を多く含む表層面から50cm~1m程度の深さまでの掘削土を含む土を表土として利用できます。
- ネッコチップ工法での表土の採取方法は?
- 採取方法は人力でも構いませんが、バックホウなど重機により表土を含むように採取するのが一般的です。採取する深度は、表土を含む50cm~1m程度が目安です。
- 表土を用いた場合の緑化状況は?
- 表土を利用した無播種施工の特徴として、発芽までに相当の時間を必要とします。過去の施工例から、法面が完全に植物で覆われるまでに2~3年程度要する場合もあり、外来植物等を利用する従来の急速緑化と比較すると「見た目の緑化」には時間がかかります。
- 表土の保管方法は?
- ネッコチップ工法で利用する表土は、大部分が安定した掘削土ですので特別な養生は必要としません。ただし、保管期間が長期にわたる場合は、表土に発芽可能な種子が含まれているかを施工前に確認する場合もあります。
- 草や根っこが混入してもかまいませんか?
- 草や根っこが混入しても施工に支障ありません。むしろ、生育基盤材に混入したその地域の種子や根茎から発芽することにより、地域自生の植生が回復することになります。
- 粘土分の少ない表土は使えますか?
- 20%以上の粘土分が含まれている表土であれば問題なく使用できます。ただし、粘土分が少ない表土の場合には粘土分が20%以上となるように黒ボク土などを混ぜて使用する方法もあります。
ネッコチップ工法Q&A
表土に関するQ&A
【引用文献】
1)(財)先端建設技術センター:ネッコチップエ法 技術審査証明報告書 1999.3
2)(社)日本道路協会:道路土工 ~のり面工・斜面安定工指針~(1999.3)
3)(財)先端建設技術センター:Newネッコチップ工法 技術審査証明報告書 2005.3